続報:GMO 第 7〜9 報で分かったこと ― お名前.com デスクトップクラウド事件(10/27 正午の予告まで)

GMO が 10/26 夜から 10/27 昼に出した第 7〜9 報の要点。端末の解析、12 時の予告に備えた電源断のお願い、ランサムウェア被害者への新 PC の提供。公式に書かれたことと、まだ分からないことを分けます。

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目次
  1. はじめに
  2. 3 つの報の要点
  3. 12:00 の予告
  4. 利用者へのお願い(第 8・9 報)
  5. 端末の解析(第 9 報)
  6. ランサムウェアの被害に遭ったら
  7. 民間企業の協力
  8. 今日、やること
  9. 分からないこと
  10. 出典
この記事について前の 3 本の続報です。ここに書くのは GMO が公式に出した内容だけです。攻撃者のサイトには今回、接続していません。確認は 2026 年 10 月 27 日 13:18 で、その時点の最新は第 9 報でした。
更新 2026-10-29この記事は 10/27 13:18 時点の記録として残します。その後の第 10〜16 報(10/29 20:50 まで)は、続報:GMO 第 10〜16 報にまとめました。

前の記事は第 6 報(10/26 21:00)までを踏まえていました。そのあとに第 7・8・9 報が出ています。いちばん大きな変化は、攻撃者が予告した 10 月 27 日 12:00 に向けて、GMO が利用者に「ネットワークを切って電源を落とす」ことを求めたことです。

3 つの報の要点

報 時点(日本時間) 新しく書かれたこと
第 7 報 10/26 23:10 12:00 に情報公開とランサムウェア攻撃を行うという予告を受けている、と公表。預かった端末の解析を始めた
第 8 報 10/27 9:58 全国から調査協力の申し出があり、端末を預かっている。トレンドマイクロなどから協力の申し出。12:00 前にバックアップを取り、ネットワークを切り、電源を落とすよう依頼
第 9 報 10/27 11:59 解析を終えた端末から、マルウェア(ランサムウェア含む)は確認されていない。ランサムウェアの被害に遭った利用者には、同等性能の新しい PC を提供

12:00 の予告

第 7 報で、GMO は攻撃者とみられる者から「10 月 27 日 12:00 に、お客様の情報の公開とランサムウェア攻撃を行う」という予告を受けていると明らかにしました。前の記事で書いた、攻撃者サイトの「27 日正午まで」の期限と同じ時刻です。

GMO の方針は変わっていません。攻撃者の要求には応じません。理由は「要求に応じても、取得された情報の削除や不正利用の防止が保証されるものではないため」と書かれています。警察などの関係機関とは連携して進めている、とのことです。要求額は、第 7 報の経緯に「約 80 億円」とあります。

利用者へのお願い(第 8・9 報)

第 8 報で、お願いが次の 4 つになりました。第 9 報で、同じ内容が改めて示されています。

  1. 端末のウイルスチェックをフルスキャンで行う
  2. バックアップを取る
  3. 10 月 27 日 12:00 になる前に、バックアップを取ったうえで、ネットワークを切断し、電源を落とし、PC につながっているコードを抜く
  4. アカウントを保護する(別の安全な端末から。手順は第 6 報)

3 つ目が新しい依頼です。第 8 報は 10:56 に本文を一部訂正しており、訂正されたのはこの項目だと書かれています。訂正前の文面は、こちらでは確認していません。

また、なぜ電源を落とすのかは、第 8・9 報には書かれていません。

端末の解析(第 9 報)

GMO は、利用者から預かった端末を、ホワイトハッカーチームが順に解析しています。第 9 報(11:59 時点)には、こうあります。

  • 解析を終えた端末からは、マルウェア(ランサムウェア含む)は確認されていない
  • ただし解析は続いており、すべての利用者の端末の安全を確認したものではない
  • 協力してもらった端末は、これからも届く予定

「確認されていない」は、「安全が確かめられた」とは別です。解析が終わったのは、預かった端末の一部だけです。ここで読み取れるのは、その範囲までです。

更新 2026-10-29第 14 報(10/28 18:20 時点)でも、預かった端末の解析で、マルウェアの感染やランサムウェア攻撃の痕跡は「現時点での調査では」確認されていない、とされました。解析を終えた端末の数は、第 16 報まで公表されていません。

GMO は、侵入の経路も原因も、第 9 報まで公表していません。前の記事(②)の RDP のドライブ共有の話は、ラボでの実測と攻撃者の主張にもとづくもので、この解析結果とは別です。

ランサムウェアの被害に遭ったら

第 9 報で、新しい案内が出ました。ランサムウェアの被害に遭った利用者は、お問い合わせ窓口に申し出ます。GMO が被害の状況を確認し、被害に遭った PC と同等の性能の新しい PC を提供する、という内容です。

窓口は、第 6・7 報に載っているフォーム(https://help.onamae.com/contact/)と、電話 03-5456-2560(土日・祝日を含め 24 時間)です。

条件や手続きの詳細は、第 9 報には書かれていません。申し出る前に、窓口で確かめてください。

民間企業の協力

第 8 報で、トレンドマイクロなどのセキュリティ企業や AI 企業から協力の申し出を受けている、と公表されました。第 8 報の 10:56 の追記で、社名が入っています。具体的な協力内容は「確認・調整を進めている」段階で、決まっているとは書かれていません。

今日、やること

12:00 は過ぎました。第 9 報までに、過ぎたあとの手順は案内されていません。電源を入れ直してよいか、いつ入れ直すかも、書かれていません。GMO のメールとこのページで続報を待ってください。

更新 2026-10-29その後、第 14 報(10/28 18:20 時点)で案内が出ました。電源を落とした PC を再び使うときは、その前にセキュリティスキャンをし、バックアップを取ってください。上の段落は、第 9 報の時点の記述です。

そのうえで、前の記事の内容は変わりません。

  • パスワードを、FX に使っていない端末から変える。2 段階認証を入れる(③の記事)
  • GMO を名乗る連絡で、パスワードや認証コードを聞かれたら応じない。「被害金を取り戻す」と費用を求める連絡も無視する。GMO がパスワードや認証コードを尋ねることはない、と第 6〜9 報で繰り返し書かれています
  • 攻撃者を名乗る連絡には、開かず、返信せず、払わず、ファイルを送らない

分からないこと

  • 12:00 の予告どおりに、攻撃や公開があったか。第 9 報は 11:59 時点で、その前の内容です
  • 攻撃者サイトの 10/27 の更新。報道では、正午付けで声明が出たとされています。こちらは攻撃者サイトに接続しておらず、確認していません。個人の特定につながる内容は、確認の有無にかかわらず、この記事では扱いません
  • 解析の結果。これまでに解析を終えた端末の数。第 9 報には書かれていません
  • 侵入の経路と原因(第 9 報まで公表なし)
  • 政府の実際の措置(前の記事のとおり、未確認)
更新 2026-10-291 つ目と 2 つ目は、その後の発表で分かりました。GMO は 10/27 12:30 に情報の公開を確認し、ランサムウェア攻撃は 13:55 時点で確認されていないと発表しました(第 10 報)。攻撃者側のサイトのドメインは 10/28 午前 4 時頃に停止されました(第 13 報)。3 つ目は、第 14 報で解析の結果が更新されました(痕跡は現時点で確認されていない)。解析を終えた端末の数は、第 16 報まで公表されていません。政府の措置は、総務省がブロッキングを要請したと報じられています(朝日新聞・時事通信、10/29)が、公式の文書は確認できていません。侵入の経路と原因は、第 16 報まで公表されていません。

出典

  1. GMO インターネットグループ 第 7 報(2026-10-26 23:10 時点)group.gmo/info/alert/2026102602/
  2. 同 第 8 報(2026-10-27 9:58 時点。10:56 に一部追記・訂正)group.gmo/info/alert/20261027/
  3. 同 第 9 報(2026-10-27 11:59 時点)group.gmo/info/alert/2026102702/
  4. 同 第 6 報(2026-10-26 21:00 時点)group.gmo/info/alert/20261026/

確認日 2026-10-27