uBlock Origin(略称 uBO)は、ブラウザに入れて使うコンテンツブロッカーです。広告やトラッカーだけでなく、マルウェアを配るサイトへの通信も、既定の設定のまま止めます。
この記事は、ブラウザの守りを固めたい初心者に向けています。読み終えると、次のことができるようになります。
- 公式ストアから本物の uBlock Origin を入れる
- サイトごとに uBlock Origin を止めたり戻したりする
- ロガーで、何がブロックされたかを確かめる
uBlock Origin でできること
uBlock Origin は、フィルターリストという「止める相手の一覧」に沿って、ページの読み込み中に通信や要素を止めます。公式 README によると、既定で次のリストが有効です。
| リスト | 主な中身 |
|---|---|
| uBlock filters(uBO 自身のリスト) | uBO 向けに調整されたフィルター |
| EasyList | 広告 |
| EasyPrivacy | トラッカー |
| Peter Lowe’s Ad and tracking server list | 広告・追跡サーバーのドメイン |
| Online Malicious URL Blocklist | マルウェア配布などの悪性 URL |
ダッシュボードの「フィルターリスト」画面で、ほかのリストを足したり外したりできます。公式 Wiki は、リストを増やすほどサイトの表示が崩れやすくなると注意しています。リストを外す場合も、uBlock filters は残すよう勧めています。
対応ブラウザ(2026 年 10 月時点)
Chrome 系のブラウザでは、拡張機能の仕組みが Manifest V2 から Manifest V3 に移っています。uBlock Origin は Manifest V2 の拡張機能で、Manifest V3 版はありません。そのため、ブラウザによって扱いが違います。
| ブラウザ | uBlock Origin の状況 |
|---|---|
| Firefox | Firefox Add-ons で配布。公式は「Firefox で最もよく動く」としており、デスクトップ版と Android 版で使えます |
| Microsoft Edge | Edge Add-ons で配布。ただし Edge は 2026 年 8 月から Manifest V2 の廃止を始め、2026 年末までに一般向けの移行を終える予定です |
| Opera | Opera Add-ons で配布 |
| Google Chrome | Chrome ウェブストアから 2026 年 8 月 31 日に削除。Chrome 139 以降では Manifest V2 の拡張機能が動きません |
Chrome で使える後継として、同じ作者が uBlock Origin Lite(uBOL)を出しています。uBOL は Manifest V3 で作り直した軽量版で、Chrome ウェブストア、Edge Add-ons、Firefox Add-ons、Safari 用の App Store で配布されています。既定のルールには、uBO の既定リストのうち uBO 自身のリスト、EasyList、EasyPrivacy、Peter Lowe’s のリストが入っています。ただし、Manifest V3 の制約で uBO の機能の一部は使えません。uBO が自動で uBOL に置き換わることはないので、移るかどうかは自分で選びます。
安全な試し方:入れて、ブロックの様子を見る
- 使っているブラウザの公式ストア(上の表)を開き、uBlock Origin のページから追加します。Chrome の場合は uBlock Origin Lite を選びます。
- 普段見ているニュースサイトなどを開きます。
- ツールバーの uBlock Origin のアイコンをクリックし、ポップアップを開きます。このページでブロックした数と、通信先のドメインの数が表示されます。
- ポップアップのリストのアイコン(「ロガーを開く」)をクリックします。新しいタブにロガーが開きます。
- ページを再読み込みします。赤い行がブロックされた通信で、どのフィルターに当たったかも表示されます。
手順 4 と 5 のロガーは uBlock Origin の機能です。uBlock Origin Lite に同じ機能があるかは確かめられていません(未確認)。
主な使い方
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| このサイトだけ uBO を止める | ポップアップの大きな電源ボタンをクリック。サイトが「信頼済みサイト」に入り、次に開いたときも止まったままです |
| このページだけ止める | 電源ボタンを Ctrl キーを押しながらクリック(Mac は Cmd キー) |
| 止めたサイトを元に戻す | もう一度電源ボタンをクリック |
| ページ上の要素を消す | ポップアップのスポイトのアイコンで要素を選ぶ。作ったフィルターは「マイフィルター」に保存されます |
| 何が止められたかを見る | ポップアップのリストのアイコンでロガーを開く |
サイトの表示が崩れたときは、まず電源ボタンでそのサイトだけ止めて、崩れが直るか確かめます。
注意点
- 入手は各ブラウザの公式ストアか、公式リポジトリの GitHub Releases に限ってください。公式 Wiki は
ublockorigin.comを非公式のサイトとして挙げています。 - uBlock Origin は寄付を受け付けていません。寄付や支払いを求める「uBlock Origin」のサイトや拡張機能は、公式のものではありません。
- ほかの広告ブロッカーと一緒に入れないでください。公式 README は、併用すると uBO のプライバシー保護などが正しく動かなくなることがあると書いています。
- 名前の似た拡張機能が公式ストアにあるかどうかについて、公式からの個別の注意は見つけられませんでした。追加する前に、公式 README のリンクから開いたページかどうかを確かめてください。
次に読む
出典
- 公式リポジトリ READMEgithub.com/gorhill/uBlock
- Wiki:フィルターリスト画面github.com/gorhill/uBlock/wiki/Dashboard:-Filter-lists
- Wiki:プライバシーポリシーgithub.com/gorhill/uBlock/wiki/Privacy-policy
- Wiki:ポップアップ画面の使い方github.com/gorhill/uBlock/wiki/Quick-guide:-popup-user-interface
- Wiki:ロガーgithub.com/gorhill/uBlock/wiki/The-logger
- Wiki:非公式のウェブサイトgithub.com/gorhill/uBlock/wiki/Unofficial-websites
- Wiki:Chrome の「この拡張機能はまもなくサポートされなくなる可能性があります」についてgithub.com/uBlockOrigin/uBlock-issues/wiki/About-Google-Chrome's-%22This-extension-may-soon-no-longer-be-supported%22
- uBlock Origin Lite 公式リポジトリgithub.com/uBlockOrigin/uBOL-home
- Chrome for Developers:Manifest V2 サポートのタイムラインdeveloper.chrome.com/docs/extensions/develop/migrate/mv2-deprecation-timeline
- Firefox 向けアドオン(Firefox Add-ons)addons.mozilla.org/addon/ublock-origin/
- Firefox のシステム要件www.mozilla.org/en-US/firefox/system-requirements/
確認日 2026-10-25