Wazuh

端末に入れたエージェントからログや設定、脆弱性の情報を集め、1 つの画面で監視できる無料のセキュリティ基盤(SIEM/XDR)。

cat wazuh/meta.yml確認日 2026-10-24

安全性

影響範囲 手元だけ自分の端末の中で完結し、外には何も送らない
管理者権限
必要
検証環境
必要

使い方

用途
防御
難易度
上級
形態
サーバーで動かす
対応環境
Linux / Windows / macOS / Docker

信頼性

リポジトリ
wazuh/wazuh
ライセンス
条件つきGPL-2.0(一部の構成要素は Apache-2.0)
GitHub
スター17,4102026-10-25 時点
メンテ状況
更新が続いている最終更新 2026-10-24
目次
  1. はじめに
  2. Wazuh でできること
  3. 安全な試し方:仮想マシン 1 台に立てる
  4. まず見るところ
  5. 注意点
  6. 次に読む
  7. 出典

Wazuh は、パソコンやサーバーに入れたエージェントから情報を集め、攻撃の兆候や設定の不備を 1 つの画面で確かめられるセキュリティ基盤です。無料のオープンソースで、中央のサーバーは 1 台の Linux マシンにまとめて立てられます。

この記事は、自宅や小さな職場の端末を見守る仕組みを作りたい人に向けています。読み終えると、次のことができるようになります。

  • 検証用の仮想マシンに Wazuh を立てる
  • 自分の端末にエージェントを入れて、ダッシュボードで状態を見る
  • Wazuh を構成する 4 つの部品の役割を説明する

Wazuh でできること

公式ドキュメントは、主な機能として次のものを挙げています。

  • ログの収集と分析
  • 侵入やマルウェアの検知
  • ファイルの改ざん検知(FIM)
  • 設定の点検(SCA)
  • 脆弱性の検出
  • PCI DSS や NIST 800-53 などの規制対応の確認

Wazuh は 4 つの部品でできています。

部品 役割
エージェント 見守りたい端末に入れる。暗号化と認証のある通信でサーバーへデータを送る
サーバー エージェントから届いたデータを、デコーダーとルールで分析する。エージェントの管理もする
インデクサー サーバーが出したアラートを保存し、検索できるようにする
ダッシュボード 結果を見たり、設定を変えたりする Web 画面

エージェントは Linux、Windows、macOS、Solaris、AIX、HP-UX に対応しています。

しないことWazuh は、エージェントを入れていない端末の中身は見ません。ネットワークを流れるパケットの検査も、Wazuh 単体では行いません。通信を見たいときは、Suricata のような侵入検知システムと組み合わせます。

安全な試し方:仮想マシン 1 台に立てる

最初は、検証用の仮想マシン 1 台にサーバー、インデクサー、ダッシュボードをまとめて入れます。公式のクイックスタートと同じ構成です。

  1. 64 ビットの Linux を入れた仮想マシンを用意します。公式は Ubuntu 22.04 / 24.04、RHEL 9、Amazon Linux 2023 などを勧めています。エージェント 25 台までなら、目安は 4 vCPU、メモリ 8 GiB、ストレージ 50 GB です。

  2. 仮想マシンで、公式のインストールアシスタントを実行します。

    curl -sO https://packages.wazuh.com/4.14/wazuh-install.sh && sudo bash ./wazuh-install.sh -a
  3. 終わると、ダッシュボードの URL と admin ユーザーのパスワードが表示されます。パスワードは wazuh-install-files.tar の中の wazuh-passwords.txt にも保存されています。

  4. ブラウザーで https://<仮想マシンの IP アドレス> を開いてログインします。自己署名の証明書なので、最初は警告が出ます。

  5. ダッシュボードの Agents management>Summary で Deploy new agent を選び、画面の手順に従って自分の端末にエージェントを入れます。

まず見るところ

エージェントがつながったら、ダッシュボードで次の画面を開いてみます。

画面 分かること
設定の点検(SCA) 端末の設定が CIS などの基準に合っているか
脆弱性の検出 インストール済みのアプリに既知の脆弱性があるか
ファイルの改ざん検知 監視しているファイルがいつ変わったか
ログの分析 ログインの失敗など、ルールに当たったイベント

注意点

  • エージェントは、自分が管理する端末か、管理者の許可を得た端末にだけ入れてください。エージェントはログやインストール済みアプリの一覧をサーバーへ送ります。
  • Active Response を使うと、条件に当たったときに対応を自動で実行できます。設定を誤ると自分の通信まで止めることがあるので、検証環境で動きを確かめてから使ってください。
  • ダッシュボードの admin パスワードと wazuh-install-files.tar は、ほかの人に見せないでください。
  • ライセンスは、リリース版(v4.14.9)の LICENSE ファイルでは GPL-2.0 です。公式ドキュメントは、構成要素が GPL-2.0 と Apache-2.0 に従うと説明しています。開発中の main ブランチの LICENSE では、エンジン部分(src/engine/)が AGPL-3.0 になると書かれています(2026 年 10 月 24 日時点)。

次に読む

出典

  1. 公式ドキュメント:クイックスタートdocumentation.wazuh.com/current/quickstart.html
  2. 公式ドキュメント:構成要素documentation.wazuh.com/current/getting-started/components/index.html
  3. 公式ドキュメント:エージェントのインストールdocumentation.wazuh.com/current/installation-guide/wazuh-agent/index.html
  4. 公式ドキュメント:Active Responsedocumentation.wazuh.com/current/user-manual/capabilities/active-response/index.html
  5. 公式ドキュメント:Suricata との連携documentation.wazuh.com/current/proof-of-concept-guide/integrate-network-ids-suricata.html
  6. 公式リポジトリ LICENSE(v4.14.9)github.com/wazuh/wazuh/blob/v4.14.9/LICENSE

確認日 2026-10-24

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